伊藤高德税理士事務所 > 税務顧問 > 年末調整を税理士に依頼する4つのメリットを解説
年末調整は、従業員の所得税を適切に調整し過不足なく納税するための重要な手続きですが、多くの事業者にとって時間と労力を要する作業となっています。特に事業規模が大きくなるほど、または従業員数が増えるほど、その複雑さと負担は増していきます。
そこで年末調整を顧問税理士に依頼して対処している企業も少なくありません。当記事ではこのときの事業者にとってのメリットに焦点を当てて解説をしていきます。
年末調整では多くの専門知識と正確な計算が要求されますが、税理士に依頼すれば複雑な計算や特殊なケースにも適切に対応してもらえます。
一企業の経理担当者が年末調整を行う場合だと、以下のような間違いが発生しやすいため注意が必要です。
また、年の途中で入退社した従業員、複数の収入源がある従業員、外国人従業員がいるなど特殊なケースに直面したとき経験が十分でない方だと対応に悩むこともあるでしょう。
税理士であればこれらの問題にも対処できます。専門的な知識と経験により、個々の従業員の状況に応じた正確な申告が可能になります。
税制は毎年のように改正され、控除額や適用条件が変更されることも少なくありません。たとえば近年だと次のような重要な改正がありました。
税理士は常に最新の税制改正情報を収集し、その内容を把握しておりますので、ルールが変わったときでもスムーズに年末調整業務を進められます。逆に、専門家でない方が税制改正を追い続けるのは大きな負担となってしまうでしょう。
年末調整には多くの準備作業と事後処理が必要です。税理士に依頼することで、これらの作業に割く労力と時間を大きく削減することができます。
たとえば年末調整の実務においては、次のような作業に社内リソースを費やすことになります。
これらの作業は12月から1月にかけて発生するため、自社の事業における繁忙期と重なるときは本来の業務に影響を及ぼすおそれもあります。その場合はより税理士に依頼することのメリットは大きくなるでしょう。
年末調整業務にミスがあると、税務調査で指摘を受け、税制上のペナルティにつながるリスクがあります。たとえば年末調整関連で指摘されやすい事柄として次のようなものが挙げられます。
これらの問題が発覚した場合、追徴課税だけでなく、場合によっては加算税や延滞税などのペナルティが課される可能性があります。
税理士への依頼でこれらのリスクを低減できるのは大きなメリットといえるでしょう。もし税務調査が入ったとしても適切な対応と説明ができるため、企業としての信頼性を保つことができます。
顧問契約を結び継続的なサポート体制を構築すれば、年末調整だけでなく、日常的な記帳代行や確定申告など、企業活動に必要な税務業務全般をカバーすることができます。
顧問税理士として総合的な支援をしてもらうことには、以下のようなメリットがあります。
ただし、顧問契約でどこまで対応してもらえるのかは税理士によって異なるため、前もってサポート範囲はよく確認しておく必要があります。
顧問契約の良さは、決まった作業を継続的に依頼できるだけでなく、業務から生じる税務の疑問をすぐに相談できる点にもあります。わざわざ税理士を探して相談するほどではない、という場面でも普段から連絡を取り合っている税理士がいれば気軽に質問することができます。
たとえば「経費計上の判断基準」や「役員報酬や賞与の適正額」、「税制改正への対応方針」など、さまざまな疑問を投げかけて迅速に問題を解決して次に進むことができます。
信頼できる専門家に相談できる体制があることは事業運営上の大きな安心感につながりますので、年末調整をきっかけに税理士との関係を構築しておくことも検討すると良いでしょう。